外国人患者が増えている日本の医療現場において、英語を話せる医療従事者が必要になってきました。
その中でも、外国人患者とコミュニケーションをとる場面が多い看護師が、英語力を身につけることは大切になるでしょう。
ここでは、英語を話せない看護師が英会話を学ぶメリットや役立つ場面、キャリアアップについて詳しくまとめました。
看護師が働く現場で英語がよく使われる場面として、主に「受付、問診、診察、検査、退院」といったシチュエーションがあります。そのほかにも、病院によっては入院や手術、薬の説明などの場面でも、英語を必要とされるでしょう。
看護師の問診や診察介助の場面では、症状の確認だけではなく、アレルギーや内服薬、既往歴などの健康に影響を与える要素の聞き取りを行います。
そのため、医療英語のスキルを身につけ、相手に正確な伝え方ができること、相手の話していることを理解することなどが求められるでしょう。
Hello Mr. Andy. How can I help you today?
(アンディさん、こんにちは。今日はどうされましたか?)
Could you tell me more about your symptoms?
(症状について、もっと詳しく教えてください)
Do you have any allergies?
(アレルギーはお持ちですか?)
Are you taking any medicine right now?
(今、何か薬を飲んでいますか?)
Please fill out this registration form.
(こちらの問診票にご記入をお願いします。)
I am going to take a blood sample, please put your arm here.
(採血をしますので、腕をここに置いてください。)
Please bend your thumb inside and make a fist.
(親指を中に入れて、握り拳にしてください。)
I will disinfect it.
(消毒しますね。)
You will feel a little prick.
(ちょっとチクっとしますね。)
Do you feel any pain now?
(今、痛みはありますか?)
Please apply pressure here for a few minutes.
(少しだけ、ここを圧迫していてください。)
I’m going to give you a prescription for some medicine.
(いくつか薬を処方しますね。)
Please take this three times a day after meals.
(1日3回、食後に服用してください。)
Here is your prescription.
(こちらは処方箋です。)
Please take this to the pharmacy.
(薬局にお持ちください。)
Today comes to 4,500 yen.
(今日のお会計は4,500円になります。)
Here is your change.
(お釣りをお返しします。)
Please take good care of yourself.
(お大事になさってください。)
Would you like to make an appointment for your next visit?
(次回の予約はされますか?)
現在の日本では、看護師が英語を話せることを必須スキルとしてはいません。
しかし、今後はより一層外国人の訪日や滞在が増えると予想され、外国人患者と接する機会に出会う看護師も増えるでしょう。
そこで、英語を使いこなせる看護師がいた場合は、外国人患者が来院されたときに病院側から任せてもらえるようになります。
そして、安全で適切な看護を提供できることもメリットです。もし外国人患者に正確に医療を伝えられなければ、安全性に欠けた医療を提供しかねません。
また、日々の業務だけではなく、就職や転職先の幅が広がったり、全く違う業種で活躍できたりといったケースもあるでしょう。
看護師が医療英語を学び、使いこなせるようにスキルアップするために取得しておくと便利な資格をご紹介。
一般的にメジャーなものとしては、英会話のレベルを評価する試験として、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が主催するTOEICが挙げられるでしょう。
日本国内においては英語力の指標として広く認知されているTOEICですが、医療英語に関わる資格として看護師に役立つ資格には他にも下記があります。
英語を全く話せない看護師から、現場で医療英語を使いこなせる看護師にスキルアップすることで、看護師からのキャリアアップも期待できます。例えば、病院の病棟看護師をしている場合は、病院内の外国人患者を任されるポジションになったり、グローバル化が進んでいる医療系の企業に転職したりといった方法があります。
特に、看護師の場合は医学や医療の知識があるため、そこに英語力を掛け合わせることで、全く違う業種に転職することも可能です。
看護師は、外国人患者と関わる場面が多くあるため、医療英語を使いこなせることは病院側にもご自身にも大きなメリットがあるでしょう。また、認識のミスを防げることから、外国人患者に安全な医療を提供できるようになります。
そのほかにも、転職やキャリアアップに有利となることも多く、英語を使いこなせる看護師は、さまざまな業種で働けたり転職に有利になったりとメリットがあります。看護師が英語を学ぶメリットを理解し、英語力習得の第一歩を踏み出してみましょう。
専門職×英語力で市場価値UP!
おすすめの医療英語スクール3選
ライター:石山亜由美
看護師・保健師歴10年以上の1児の母。国立大学医学部看護学科卒業。
大学病院(看護師)、健診センターや行政機関の保健師、クリニック勤務などを経て、2019年からはライターとしても活動。現在は看護師・保健師とライター業とを両立しながら、子育てや医療系の記事を数多く執筆している。
看護師の忙しさや辛さはよく身にしみており、自身もキャリア転換を図った経験がある。
マンツーマンレッスン×外国人講師
料金 | レッスン単価:2,980円~ ※チケット制・1回50分 |
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教材 | 20種類以上のカリキュラムからオーダーメイドで作成 医師 / 歯科医師 / 看護師 / 保健師 / 助産師 / 薬剤師 / 理学療法士 / 作業療法士 / 言語聴覚士 / 柔道整復師 / 鍼灸師 / 救急救命士 / 臨床心理士 / 介護士 / 歯科衛生士 / 医療通訳士 / CRA / MR / 栄養士 / 医療事務 ほか |
卒業後の国内外のキャリアサポート | キャリアカウンセラーがサポート |
グループレッスン×外国人・日本人講師
料金 | 全12回:275,000円 ※週1回・120分~180分 |
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教材 | オリジナルの医療英語学習オンラインプログラム 「MEhub Active Learning Program」 |
卒業後の国内外のキャリアサポート | 記載なし |
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料金 | 16,500円 ※学習目安:計20時間 |
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卒業後の国内外のキャリアサポート | 記載なし |
※選定条件(2023年2月21日調査時点)
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・HLCA:最も多い20種類以上の医療職種に対応している専門性と、留学斡旋を行ってきた背景による就職相談サポートから、キャリアアップも見据えている方におすすめできると判断。
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